今回はノエルファニチャーの機械をご紹介します
まずはここから全てが始まる、
これで寸法も直角もバッチリ!ノエルファニチャーの最重要機械
●パネルソー


丸の部分の定規を動かして寸法を決めます
家具製作において、パネルソーなくして木工機械は語れません。
右側の定規に材料をあてボタンを押したら、丸ノコが上から下まで自動で切削しながら降りてくる、ただそれだけのマシンですが、この機械の精度次第で家具全体のクオリティが左右される、とても大事な機械です。ノエルファニチャーにおいては家具製作時、使う率100%、すべての基準を作る最重要木工機械です。
長さを切るなら任せて!
●横切り

右側のテーブルごと動いて材料をカットすることができます
右側のテーブル部分に材料を乗せ、テーブルごと動いてカットしてくれるので、材料をこすらず、傷をつけずに切断できます。大判加工の精度は他の機械に譲りますが、要は使いどころ。木工所においてはハサミのような使い方、とでも言いますか、刃物に手が近づき過ぎないので心理的に負担が少なく、とても便利な機械です。使う率100%、助かります。
木工機械の超定番
●昇降盤(しょうこうばん)


刃物の右側にある棒状の定規を左右に動かして寸法を決めます

目盛りのついた定規ではないので、このようにサイズを出します
木工所には必ずと言っていいほど置いてある、なんならこの機械ひとつだけ置いてある、という工房も存在するほど、メジャーな木工機械の昇降盤です。天板部分が傾斜するタイプもありますが、これは固定タイプです。
定規の位置が刃物の右にあるパターンと左にあるパターンが存在しまして、刃物の左側で使用するのは静岡の木工の特徴だとかなんだとかあります。日本と海外は逆、とか。ノエルファニチャーは刃物の右側です。
近代の家具屋にはもはや必須、フラッシュ時代の申し子的存在、縁の下の力持ち
●プレス機

圧力をかけて張り合わせる機械。何トンもの荷重がかけられます
文字通り、プレス、加圧して材料を張り合わせる機械です。木工用ボンド(白ボンド)でプレスした場合、24時間プレスしたまま放置することもあるので、四箇所あるプレス場所も都度、効率を考えて作業することが求められます。プレスする力ですが、1平方センチメートルあたり何キロ、つまりこの面積だと何トンの圧力でプレスすべし、という教科書的な数字が存在します。
そして、木工機械紹介で上位にあまりくることがない、あると便利、無いと不便!
●ボール盤

ボール盤→ボーリングマシン→穴を開ける、機械です


穴を開けて、スライド丁番の金物を取り付けます
穴を開ける機械ですが、正確に綺麗な穴を開けられるので工房によっては重宝されます。ノエルファニチャーですと扉の丁番加工で使用することが多いです。機械の下半分は関連する刃物等を収める引き出しを付け、ゴロゴロ転がして移動することができる仕様にしてあります。
ちなみに、木工所には三種の神器があると言われています。
木工を始めるならまず工房に揃えるべき3台という意味です。
時代によって多少変動はあるようですが、木工を始めた当時、私が聞かされていたのは、
- 手押し(ておし)
- 自動(じどう)
- 昇降盤(しょうこうばん)
の、3点です。
正式な名称は、上から「手押しカンナ盤」、「自動カンナ盤」、昇降盤は別名テーブルソーと呼んだりもします。この3種の神器はおそらく、時代の流れや工房の規模、取り扱う家具によって変動するものかと思います。
一応、ノエルファニチャーにも手押しと自動はありまして、

こんな形をしています。
これ一台で手押しと自動を兼任してます。プリンターでいう複合機です。やはりそれぞれ単体の専用機の方が性能はよいのですが、置くスペースと仕様頻度を考えるとこの形でちょうど良いかと思っています。
ご紹介した木工機械の他にもまだまだありますが、それらはまたの機会に。